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2005年の例会

第38回例会 

2005年12月7日(水) PM6:30

東京ヴォードヴィルショー

  「竜馬の妻とその夫と愛人」

  再婚したお竜が不倫!竜馬の名誉は守れるのか?

  作/ 三谷幸喜
  出演/ 山田和也、佐藤B作、あめくみちこ
      瀬戸陽一朗

【あらすじ】
 明治十二年。坂本龍馬の十三回忌を翌年に控えたある一日の物語。龍馬の未亡人、お竜は大道商人の松兵衛と再婚したが、異様なまでに地味でさえない夫に飽き足らず、夫の仕事仲間と不倫の仲になっている。明治維新のヒーロー、坂本龍馬の妻だった女が、こんな事では龍馬のイメージダウンになると困り果てたのが、元海援隊の同志たち。
 今では政府の要職に就いている彼らは、お竜を説得する為、仲間の一人、覚兵衛を急遽お竜の家に派遣する。そこへ何日も家を空けたあげくに愛人を連れてお竜が帰ってきた。覚兵衛は政府からの密命を受けている。果たして龍馬の名誉は守れるのか? お竜の思惑、妻の浮気を黙認する夫の思惑は? 
 亡き龍馬をめぐる人間模様を、熟練された四人の役者が切なく演じきります。

 


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第37回例会 

2005年10月12日(水) PM6:30

文学座

  戯曲「赤い月」

  終戦前後の満州で生死の境を生き抜いた女の物語

  作/ なかにし礼
  演出/ 鵜山 仁
  出演/ 平 淑恵   ほか

 数々のヒット曲の作詞でしられる、なかにし礼氏が'99年「長崎ぶらぶら節」で直木賞を受賞。受賞後第一弾となるベストセラー小説「赤い月」を作家自ら手がける脚本書き下ろしで舞台化する。すでに2004年には映画化、テレビドラマ化が決定している。原作は、終戦前後の満州での混乱を背景に、生死の世界を必死に生き抜いた人間たちの姿を、作者自身の実際の体験を忠実に織り込み、実母をモデルにした主人公「波子」を通して描いた感動の物語です。文学座を代表する女優、平淑恵の主演、鵜山仁の演出でおくる、あらたな『女の一生』と言うべき作品です。   

【あらすじ】
 大きな夢を抱いて、波子は夫の専太郎とともに満州へ。波子に想いを寄せる関東軍の参謀、大杉の庇護の下、一家は造り酒屋として成功する。ところが、1945年8月、夫の留守中にソ連軍が満州に侵攻を開始、波子は二人の子供を抱え、決死の逃亡生活を余儀なくされる。 

 


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第36回例会 10周年特別例会

2005年7月28日(木) PM6:30

俳優座

 きょうの雨 あしたの風

  原作/藤沢周平    脚本/吉永仁郎
  演出/安川修一    出演/川口敦子 内田夕夜 ほか

【あらすじ】
所は江戸深川の裏長屋。寡婦のおときがひっそりと暮らしている。隣に住む左官の六助は、酒を飲むと誰彼かまわず連れ帰り泊める癖がある。昨晩も汚らしい老婆を連れ帰り女房と大喧嘩、おしゃべりおもんの格好の話題にされていた。その隣、一膳飯屋の女中おしずの元に博打の借金を抱えた弟の栄次がやって来る……それぞれの日々。
 ある日、おしずの元へ借金の取り立てにやくざがやって来る。人生の裏道を歩いてきた日雇い人足・作十は一膳飯屋で知り合ったおしずの力になってやろうと老いた身体でやくざに立ち向かう。その時、長屋の人々は明日を生きんが為に結束してゆく。
 江戸庶民の人情とたくましさを日常の中に描く、藤沢周平作品の舞台化。


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第35回例会

 2005年6月1日(水) 

 関西芸術座

  少年H

   国少年がいろいろな矛盾に気付いた「この戦争ヘンや!!」

  原作/妹尾河童    脚色/堀江安夫
  演出/鈴木完一郎
  出演/門田 裕、梶山文哉、ほか

【あらすじ】
 妹尾肇は、1930年海や山で囲まれた神戸の町で生まれた。胸に大きく「H」と編みこんだセーターを着ていたので、友達から「H」と呼ばれていた。洋服仕立て職人の父と、熱心なクリスチャンの母と妹の4人家族。
ちょっと風変わりな家庭に育ったHは、自由奔放で好奇心と正義感が人一倍旺盛。毎日、友達と忙しく遊びまわっている。時代と共に戦争色が濃くなり、仕事柄、外国人の客も多い父親までもが、特高(警察)に連れて行かれる事件が起きる。
 小学生最後の夏休みを、妹と一緒に広島の田舎で過ごしたHは、祖父の田んぼの手伝いをしたりして、お百姓さんの苦労を知り、貴重な経験をし、1ヶ月に1cm以上大きくなったような気がしていた。
 神戸二中に合格したHは、食糧難でひもじさが増していく上に、毎日軍事教練ばかり。教官にいじめられ、悔しい思いをする。
 そして、1945年3月17日、神戸の町に焼夷弾が落ちた。Hの家も全焼した。
 家をなくし、多くの犠牲者を見たHは焼け野原に立ち、どんなことがあっても自分以外の誰をも目指さないと決心する。
再び家族4人が揃った妹尾家の、新しい生活がスタートする。


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第34回例会

 2005年3月3日(木) 

地人会 

 丘の上のイエッペ
   女房の尻に敷かれるノンベエの百姓が   領主に?!
 

  作/ルドヴィ・ホルベア
  台本・演出/木村光一
  出演/村田雄浩、江波杏子 ほか 

  「丘の上のイエッペ」解説      (代表幹事の八田光雄さんから)

   イエッペの楽しさの栞     (地人会からのイエッペのおすすめ)

(あらずじ)
 緑の広がるデンマークの田舎。四人の子を持つ小作農夫イエッペ(村田雄浩)は、なんとか年貢だけは納めようと懸命に働いている正直者。ただ、おっかないのは女房のニレ(江波杏子)だ。村の神父となにやら怪しい関係にあるようだ…が、 イエッペはおかまいなし。たったひとつの楽しみは、“酒”。それは、つらいことのすべてを忘れさせてくれる。
 ある朝、女房に叩き起こされたイエッペは、遠い町まで買い物に行かされる。ひさしぶりに握りしめた銅貨十数枚。一杯飲み屋のヤコブ(松熊信義)の店の前を通り過ぎることはできなかった。ヤコブの巧妙な誘いにのって、一銭残らず飲みつくし、道端に倒れて寝込んでしまう。
 そこへ通りかかった領主(立川三貴)の一行。退屈な日々の座興にと、彼を領主の館へ運び込み、立派な衣裳を着せ、豪華なベッドに横たえた。 ……酔いからさめたイエッペは、さあ驚いた。「夢か、いや、ここは天国か?そんなはずはない。俺は農夫イエッペだ!」しかし、次々と現れて、“ご領主様のご乱心、いや、ご病気か”とひざまづく召使いたちに、イエッペもとうとう自分が領主だと思い込んでしまった。そして、贅沢な暮らしをしている領主の館の人々に怒鳴り始める。「召使いのくせに、どうしてそんな上等な服を着て飾りたてているんだ。賄賂をとってるに違いない。皆、縛り首だ!」
 さて困ったのは領主たちだ。遊びのつもりがとんだ事になった――。

 
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