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2003年の例会

第29回例会 2003年10月26日(日)

無名塾  森は生きている

作=サムイル・マルシャーク 音楽=池辺晋一郎 美術=妹尾河童 舞台統括=林清人 演出=仲代達矢 

出演=仲代達矢 山本圭 仲代奈緒 青木堅治 他 

 原作はサムイル・マルシャークのロシア 児童文学で、わがままな女王のお触れで大みそかの森に春の花のマツユキソウ を探しに行ったみなしごの少女が、森の精と出会うストーリー。

 

第28回例会 2003年8月7日(木) 

文学座   若夏(うりずん)に還らず

作:堀江安夫 演出:佐々木雄二 
出演:伊藤勉、阿部勉、津田二朗  ほか

 1945年4月、苛烈な沖縄戦のさなか石垣島で起きた海軍による米兵捕虜三名斬殺事件。学徒兵・田口泰正は心ならずもその執行者の一人となり、戦後B・C級戦犯として処刑された。
 北国で生まれた質朴なこの男は、不条理な運命に翻弄されながらもそれを素直に受け入れ、寡黙に死んでいった。しかし本当に彼は思い残すことなく円寂の境地で死んでいったのか? 
「最後の学徒兵」となった彼の心に潜む「真実」を知るために〈私〉の長い旅は始まった…。

 

 
第27回例会 2003年6月17日(火) 

文学座   缶詰

作 : 水谷龍二 演出 : 鵜山 仁 
出演:角野卓造、田村勝彦、たかお鷹 ほか

 ハコザキ製靴の社長、箱崎壮一郎は腹心の部下二人を従え、 伊香保温泉の旅館に籠っていた。 五日前に突きつけられた社長退陣決議書。 署名したのは腹心と数名を除く社員全員。 連日連夜の反撃作戦会議。 が、なぜか旅館では映画の製作関係者が来ていると勘違い。 調子に乗って話を合わせ、大嘘を連発した結果、旅館の待遇は良くなったものの。 ありもしない映画製作の話を聞きつけた市の役人まで登場し、右へ左の大騒ぎ! 挙句本当に脚本を一本書く羽目に陥ってしまう。 三人は旅館に缶詰状態となってしまった!脱出不可能!! やがて悲劇(?)の歯車は一気に破滅へとシフトアップ! 悩める三人は温泉旅館でこの世の果てを見ることになるのか・・・。 

 

第26回例会 2003年2月5日(水)

イッツフォーリーズ  ミュージカル「ミラクル」

原作:辻 仁成(新潮文庫) 演出:菊池 准 
脚本・作詞:高橋亜子 作曲:宮川彬良 振付:大原晶子 
出演:
あおい輝彦、小野文子 ほか

 少年『アル』(小野文子)の父『シド』(あおい輝彦)は、ある有名なジャズクラブのピアノ弾きだった。シドの妻はそのクラブのシンガーで、いつも二人は一緒に演奏をしていたが、アルを出産したのと同時に命を失ってしまう。シドはその事実を自分自身受け入れられず、アルには今でもママは生きていると伝えてきた。「ママは世界中の街で仕事をしていて、雪が降ったら戻ってくるよ」と嘘をついて……。シドは自分のついた嘘がばれないように冬になると南へ南へと旅をしながら、ピアノの演奏を続けていた。ある日、南の街へ移動中に、アルは二人の燕尾服の紳士と目が合う。その二人はアルにしか見えない幽霊の『ダダ』(駒田一)と『エラソーニ』(井上一馬)で、アルの母親探しを手伝うことになった。ママを探し求めるアル。アルに「君のママは本当は死んじゃってるわ」と言う少女、キキ。(鈴木輝美)。妻の死を未だに受け入れられず酒に逃げるシド。そしてシドに好意を持つシンガー『ミナ』(横瀬竜子)。お互いに本当のことを伝えられぬ まま、その南の街に雪が降った……。
 

 

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