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第44回例会 

2007年3月8日(木)

劇団民藝+無名塾

 ドライビング・
   ミス・デイジー

スタッフ
作・・・・・・・・・・・・アルフレッド・ウーリー
訳・演出・・・・・・丹野郁弓
装置・・・・・・・・・松井るみ
照明・・・・・・・・・沢田祐二
音楽・・・・・・・・・池辺晋一郎
衣裳・・・・・・・・・緒方規矩子
効果・・・・・・・・・岩田直行
舞台監督・・・・・中島裕一郎


キャスト
デイジー・ワーサン・・・・・・奈良岡朋子
ホーク・コールバーン・・・・仲代達矢(無名塾)
ブーリー・ワーサン・・・・・・長森雅人(無名塾)
 

   仲代達矢、奈良岡朋子の夢の顔合わせが実現。

 

1987年ピューリッツァー賞、89年アカデミー賞(映画)受賞作品。


【あらすじ】
 アメリカのまだまだ黒人差別意識が色濃く残るアトランタ。裕福なユダヤの未亡人、72歳のデイジーはカクシャクと一人暮らしを続けている。しかし年のせいか車の運転が不得手になってきた。母を心配した息子は、嫌がるデイジーを説得し黒人のホークを運転手に雇い入れる。最初はぎくしゃくしていた二人だが、いつしか奇妙な友情が芽生えて…。

 

 

 

 

「ドライビング・ミス・デイジー」の公演によせて

「ドライビング・ミス・デイジー」は劇団民藝と無名塾の合同公演です。合同公演といっても登場人物は三人だけ、気位の高いユダヤ人の未亡人ミス・デイジーと彼女に仕える黒人の運転手ホークそしてデイジーの息子のブーリーです。
ブーリーはデイジーとホークをつなぐ役割ですから実質的にはデイジーとホークの二人芝居といっていいでしょう。  
奈良岡朋子さんがデイジーを仲代達矢さんがホークを演じます。この二人は舞台では初共演です。劇団が違うのであたりまえかもしれませんが、映画やテレビでも40年近く前の1967年フジテレビの「旅路」以外では一度も共演がありません。まさに夢の顔合わせです。
「ドライビング・ミス・デイジー」の時代設定は、1948年から1973年までの25年間場所はアメリカのまだ人種差別意識が色濃く残るジョージア州アトランタ。教師を引退したデイジーは72歳のユダヤ人の未亡人。台本のト書きには、「ヘアスタイル服装、歩き方、それらすべてが、この女性が気短で、怒りっぽく、エネルギーに満ち溢れていることを物語っている。健康状態も申し分なしのようだ」と書かれています。舞台は凄まじい自動車の衝突音で幕が開きます。デイジーが事故を起こし新車のパッカードとガレージをグチャグチャにしたのです。心配した息子のブーリーは強引に黒人の運転手ホークを、彼女のもとへ送り込みます。独立心が強く黒人嫌いのデイジーは頑としてホークの車に乗ろうとしません。しかし二人の間にはいつしか不思議な友情が育まれていくのでした。
最後は、7月26日付けの中日新聞の中村義裕氏の劇評を引用します。 
幕切れは、ミス・デイジー97歳の場面。この場の奈良岡が演じている老女の達者だったこと。老女の仕草の実に細かい研究が、なされていて舌を巻いた。 仲代もセリフの調子のひとつひとつが巧みだ。しのぎを削る、とはこういう舞台のことを言うのだろう。名舞台である。老人ホームにいる奈良岡を仲代が見舞いに来る。もういろいろなことが不自由な奈良岡の口に優しくプリンを運ぶ仲代。それが「介護」ではなく、素敵なラブ・シーンだったのだ。真っ黒な顔の中で輝く、慈愛に満ち溢れた仲代の眼差し。それを疑いもなく受け入れる奈良岡の可愛らしさ。二人の間には、もう言葉はいらない。じっとお互いを見ているだけで笑みがこぼれる。見事な大人の恋物語だった。いやらしくない意味で濃密である。こういうラブ・シーンもあったのかと涙が出た。幕が下りても洪水のように泣いた。 

                                        ひこね演劇鑑賞会   代表幹事:八田光雄 

例会報告
 07年3月8日(木)は過去最高会員数の750名で、第44回例会を迎える事が出来ました。
素晴らしい。嬉しい。感激です。05年、丘の上のイエッペから年頭例会は前例会をクリア
出来ずに迎えて来たものでしたが今回は、会員を増やしての幕開けが出来ました。
此れは、ひこね演劇鑑賞会会員全員の力と創造団体の力で成し遂げられたものです。  
有難うございました。当日の入場者数は648名で何と全会員数の85%・ビックリの高い数値
だったのも特徴でした。無名塾、劇団民藝の共演は今回限りで、仲代達矢・奈良岡朋子
さんの魅力、人気も会員数を伸ばした要因となったのも事実でした。
06年12月19日より07年3月17日の、まとめの会議まで、延べ121人で運営会議を持ちました
1月25日は、当:演出家の丹野郁弓さんをお迎えして、お話を聞く会を開きました。3月6日は
神戸オリエンタル劇場へ運営サークル会員が下見へ神戸演劇鑑賞会の例会運営、雰囲気等
貴重な勉強、体験をして来ました。
3月17日の、まとめの会では反省点や感激した事を出し合いました。そして皆の手作りの
軽食で和気藹々と楽しく、有意義な会議が出来ました。また、その場に「安心と安全」<準備C>
の山本さんが、読売新聞の記者さんを呼んで下さったので、会議に参加してもらって、
紙面に大きく載せて頂く事に、なりました。会員増に繋がる様、期待しています。

まとめの会での意見
・受付係り<もぎり>が、席詰時迄に自分の席へ戻る事が出来なかった。フォローが無かったので
受付の場を離れる事が出来なかった。          
・搬入係り大道具、小道具。(こんなものなん?)が余りにも立派に遣われていたのには驚いた。
・楽屋訪問。多人数参加する事が出来て良かった。
・舞台に感動され涙されている方を見て感激した。
・始めて入会して頂いた方が、大変感動して下さって嬉しかった。
・パンフレット38冊、売れました。会場を回って売りました。完売でした。
パンフレット、運営サークルの会員が率先して買って、不足品切れ・・?
                                 逆に悪かったかな・・・・と思いました。
・アンケート回収係りは、最後まで観られない。事前、下見鑑賞した人が担当すれば良い。
       (担当幹事より:今回ご指摘されるまで気が付かずゴメンナサイ。次に生かします。)
・シール・手帳忘れの係りをしたが受付お忙しそうだったので、手伝った方がいいのか迷った。

他にも色々と、ご意見、ご感想が出ました。
次からの例会に生かして参ります
運営サークルの皆さんお疲れさまでした。。
これからも宜しくお願いします。
      (例会担当幹事:宇野・藤井・三木) 

★ ドライビング・ミス・デイジー
運営委員会に参加して最初の打ち合わせ会(12月19日)を除きシール渡しも含め6回の委員会に出席し
微力ながら協力させていただき嬉しく思っています。
いつもながら担当幹事、事務局の皆様の御尽力に深く感謝します。
今例会、私たちのサークルは5人の新メンバーを迎えこの演劇の素晴らしい感動を共有でき幸せでした。
演出家の丹野さんの来彦や、前もって台本を読ませてもらったり、スタッフの方達を出迎えたり楽屋前で
素顔の役者さん達と対面できた事が舞台と一体となれ一層親近感を持って観劇でき嬉しいことでした。
奈良岡さん・仲代さんの表情や動きの細やかな芸それに今回は声もよく聞こえて本当に素敵な舞台でした。
ありがとうございました。
                  <ファーマーズ  I・S・O>

★3月6日(火)神戸に観に行きました。劇場は、こじんまりとして、いかにも演劇のための
ものという、たたづまい。そこで演じられている舞台に自分も一緒に参加していました。
更に座席のシートがやわらかく、やさしい気持ちがいっぱいになりました。
                                     <あやめ1 吉村房子>

★今回神戸へ研修させていただき有難うございました。
神戸オリエンタルホテル内の劇場で、落ち着いて観る事ができました。
私自身、高齢者の仲間になりつつあり彼女の生きてきた人生がとても幸せだと思いました。
自分の心を安心して伝えられる。理解してもらえる。
人に出会うというのは一生のうち誰にでもある事ではないと思います。
老人ホームに入所していても常に面会をして淋しくさせない家族の暖かい思いやりの心、
私も家族の暖かさを感じながら生きて行ければと願います。

 

アンケート結果 

期待していた・・・・・・・・・・・・・・・95 
期待していなかった・・・・・・・・・・・7 
関心がなかった・・・・・・・・・・・・・・0 
たいへんよかった・・・・・・・・・・・89 
よかった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19 
まぁまぁだった・・・・・・・・・・・・・・・8 
あまりよくなかった・・・・・・・・・・・・0 
よくなかった・・・・・・・・・・・・・・・・・0 

☆さすが大物の芝居でした。暗てんになった時BG(音楽)がなく考える力が持てた。
 老いる事の   との戦いは己、次第であると考えさせられた。
 グランドホール(一階)満たされた例会でした。
  担当サークル方、陰で協力してくださった方、お疲れさまでした。

☆仲代さんのユーモアあふれるホークに感動しました。
 奈良岡さんの若さの秘訣はどこにあるのでしょう。
 お二人とも若々しく素晴らしい劇でした。

☆少女時代からのあこがれの仲代達矢様に目のあたりに演技をみせていただき感激でした。

☆この演劇、民藝と無名塾という名前だけで内容も何も知らず期待していた。
 映画は大分前アカデミー賞候補になったその期待。
 母も80歳をすぎ、だんだんに痴呆症気味にある。
 あのような受け入れる接し方、身内としては出来ない。しなければと思いながら。
 また映画もDVDで見たくなってきた。ありがとう

☆とてもよかった。芸達者なる人の力演で少しも飽きさせず最後まで引き込まれた。
 作品」です。映画をみていたので、どんな違いがあるのか興味がありました。
 芝居はやはり集中します。役者の力量が試されます。

☆大変素晴らしい演技有難うございました。NHKの練習風景なども思い出し
 仲代さんの御努力も奈良岡さんの熟した演技もとても感動しました。
 有難うございました。

☆さすが、名演技でしたね。大変おもしろく良かった。

☆ものすごく楽しく、動きやセリフがお上手。お二人はお年なのに大変だろうけど
 すごく元気。良かったです。

☆昨年NHKのBSで観て内容は知っておりましたが、生でまたかぶりつきで演技を拝見して
 感激 感激 大感激やはり迫力があります。私もまだまだ頑張れると思いました。
    

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