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第109回例会 

2019年8月27日(火)

劇団 昴公演 

  アルジャーノンに花束を

作=ダニエル・キイス
脚色・演出=菊池准(演劇企画JOKO)

1990年、ダニエル・キイスのベストセラーを舞台化。観客からの声に応え初演以来異例の再演を重ね、感動の波が広がった。その後東京のみならず、日本各地でステージを重ね、これまでに400ステージに迫る上演回数を記録。今回キャストを一新、更なる感動が甦る。

まるで僕がいなかったように存在するのがつらいんだ。
並みの知能は持たないけれどお人好しで心優しいチャーリイは、
人類初の手術によって天才に生まれ変わる。
夢にまでみた人生、そして直面する現実。
その果てにチャーリイを待っていたものは――






作者ダニエル・キイスと"Flowers for Algernon"

1927年N.Yブルックリン生まれ、2014年死去。当初ダニエル・キイスはSF小説の短編作家としてスタート、1959年に"Flowers for Algernon"(邦題=アルジャーノンに花束を)を発表するや、新たな可能性を示す作品としてSF界に衝撃を与え、その年のヒューゴー賞を受賞、一躍脚光を集める。
その後、1966年に同作の長編化に挑み、今度はSF界最高の名誉ネビュラ賞を受賞した。
主人公チャーリイの報告書というユニークな語り口は彼の変化に伴う心の葛藤を叙情的に、しかし残酷なまでに克明に描き出す。
心象風景が鮮やかに活写されていくこの作品が、今日までSFファンに留まらず幅広い読者層を魅了している要素は、フィクションを感じさせない設定と、全ての傑作がそうであるように時代を貫く普遍的なテーマ性がある。
「五番目のサリー」「24人のビリー・ミリガン」「心の鏡」と続く、その後の作品の中にも、その人間の奥底を見つめるキイスの思いが根底にある。

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