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特別例会 

2021年9月16日(木)

民藝公演 

朗読を楽しむ会

篠田三郎 

藤沢周平 「山桜」

嫁ぎ先に恵まれず辛い結婚生活を堪え忍ぶ女性が、本当の愛を見つけるまでの道のりを、庄内の美しい風景をバックに繊細に描き出す。
江戸後期、北の小国、海坂藩。最初の夫に先立たれた後、磯村家へと嫁いだ野江。しかし、磯村家での結婚生活は辛く苦しいだけの日々だった。そんなある日、久々に叔母の墓参りをした野江はその帰り道、美しく咲き誇る一本の山桜の下で一人の武士と出会う。手塚弥一郎と名乗ったその侍は、彼女がかつて会うこともなく断った縁談相手だったのだが...。


樫山文江

山本周五郎 「夜の辛夷」

過去の出来事から男と悪人を憎む子持ちの女郎・お滝。権現前にある岡場所「吉野」で働きながら、凶状持ちが来ると岡っ引きの政次に訴人し、金を稼いでいた。ある日、岡場所に馴染みのなさそうな客・元吉がやってくる。元吉は、お滝に手を出さぬまま寝床を二つ並べて寝るだけで帰っていくが、その後も店に来てはお滝の部屋から権現様へと続く通りを眺め、夜は寝るだけの日々を続ける。
そんな朴念仁の元吉にお滝は徐々に思慕の念を抱くように…。しかしある晩、元吉の身の上話を盗み聞きした女郎仲間のともえが、元吉の素性を怪しみ政次に訴人。数日後、権現様の通りにある「越後屋」を狙ったとして、三人組の盗人のうち、辰蔵と一介が捕まる。しばらくして元吉が店に現れるが、お滝は政次から元吉が盗人の仲間だと聞かされ…。











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