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第93回例会

2016年12月15日(木)

エイコーン公演 

  松井須磨子



作品紹介

島村抱月と松井須磨子の芸術座によって日本近代劇の幕が開かれました。しかも、女性が舞台に立つなど思いもかけぬ時代にあって、日本における女優第一号として活躍した松井須磨子の波乱の生涯をピアノ伴奏をバックに栗原小巻が語って、歌って、踊って縦横無尽に演じます。

あらすじ

栗原小巻演じる松井須磨子とピアニスト城所潔の演奏で、百年前の、幻の芸術座(島村抱月と須磨子が設立した劇場)が、蜃気楼のように、はるかな霧の彼方に甦る。
須磨子は結婚に敗れ、自殺未遂という悲劇を乗り越え、生涯を捧げる崇高な演劇と、運命のひと、島村抱月に出会う。
二人は力を合わせ、心を通わせ、新劇という困難な道を、歩みだす。
やがて、須磨子の芝居そして歌は、民衆に受け入れられ、その人生の絶頂期を迎える。
だが、須磨子の芸術人生は、抱月の死と共に、突然に終焉する。

「いのち短し、恋せよ乙女」須磨子の「ゴンドラの歌」が聞こえ響く、永遠に。

キャスト

【構成・演出】加来 英治

【出演】栗原 小巻 【ピアノ】城所 潔

【美術】石井 強司 【衣装デザイン】栗原 小巻

【照明】山本 博史 【音響】西田 実 【舞台監督】大山 慎一

松井須磨子 (1886〜1919)
日本初の新劇女優。1909年、坪内逍遥の文芸協会演劇研究所第1期生となる。
1911年、『人形の家』のノラを演じて認められ、1913年、演出家・島村抱月と芸術座を旗揚げ。
『復活』の劇中歌「カチューシャの唄」のレコードは当時2万枚以上売り上げる大ヒットを飛ばすなど、人気を博した。
妻子ある抱月とは恋愛関係にあり、1918年11月に抱月がスペイン風邪でこの世を去ると、須磨子もその2か月後に自ら命を絶った。











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