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第76回例会

2013年6月19日(水)

劇団文化座公演 

  てけれっつのぱ

 出演
あや乃(きし屋の主)・・・阿部敦子
おセキ(女中)・・・佐々木愛
佳代(別所の本妻)・・・有賀ひろみ
別所鐡太郎(薩摩郷士)・・・津田二朗
銀次(俥曳き)・・・沖永正志
ロビン(銀次の妻)・・・小谷佳加
熊吉(おセキの息子)・・・鳴海宏明
お福(熊吉の妻)・・・高村尚枝
お勝(あや乃の義姉)・・・五十嵐雅子
高島(高島組組長)・・・佐藤哲也
平太(高島の舎弟)・・・白幡大介
高島の子分・・・春稀貴裕
高島の子分・・・池内智士
高島の子分・・・藤原章寛

原作 蜂谷 涼 / Ryou Hachiya
作家 小樽市生まれ。
1990年『銀の針』で第11回読売ヒューマン・ドキュメンタリー大賞カネボウスペシャル佳作受賞。小説では、1994年『分別回収』で文學界新人賞最終候補、1996年『煌浪の岸』で小説新潮長編新人賞最終候補となる
著書に『てけれっつのぱ』『海明け』『蛍火』『ちぎり屋』『煙波』『小樽ビヤホール』『雪えくぼ』『へび女房』などがある。
地元北海道を中心に、テレビ・ラジオ出演、執筆、講演活動を行う。平成20年度より「小樽ふれあい観光大使」を務めている。

脚本 瀬戸口 郁 / Kaoru Setoguchi
俳優・脚本家。文学座所属。『寒花』(第5回読売演劇賞優秀作品賞)『ザ・クライシス』(脚本及び構成)『モンテ・クリスト伯』等、文学座の舞台を中心に活躍。他に『ウィット』(パルコ)『レディ・ゾロ』(松竹)『真実のゆくえ』(俳優座プロデュース)タイトルロールの西田幾太郎役を演じた『おーい幾太郎』等。脚本には五大路子詠み芝居『エゲリア』『走る女』『ある剣劇女優の物語』、新潟市政令都市記念ミュージカル『明和義人』等がある。
文化座では『てけれっつのぱ』の脚本、書き下ろし作品『王子の狐 かぎをくはえて』がある。
早稲田大学、東京藝術大学非常勤講師。

演出 西川 信廣 / Nobuhiro Nisikawa
演出家。東京生まれ。文学座所属。
1986年から1年間、文化庁の在外研修員として渡英。帰国後、文学座の他、各種プロデュース公演から商業劇場公演まで幅広く演出を手掛ける。主な作品に『寒花』『オナー』(文学座アトリエ)『野望と夏草』(新国立劇場)『ウィット』(パルコ劇場)『マイ・フェア・レディー』(東宝)等。『マイ・チルドレン・マイ・アフリカ』で第27回紀伊國屋演劇賞、芸術選奨文部大臣新人賞を受賞。他、読売演劇大賞等受賞多数。
文化座では『眼のある風景』『てけれっつのぱ』『王子の狐 かぎをくはえて』の演出を手掛ける。

美術 朝倉 摂 / Setsu Asakura
照明 桜井 真澄 / Masumi Sakurai
音響 斎藤 美佐男 / Misao Saito
衣裳 中村 洋一 / Youichi Nakamura
舞台監督 森 正夫 / Masao Mori
演出助手 米山 実 / Minoru Yoneyama
制作 中山 博美 / Hiromi Nakayama





作品紹介
時は明治14(1881)年、商人や船乗りが往き来し活気溢れる小樽の町なかに、煮売り、代書、髪結、俥などを商う小さな店「きし屋」があった。
そこに肩寄せ合って生きているのは、年齢もバラバラ、と言って家族でもない、いわくありげな三人の女とその仲間達だった。彼女たちはなぜ結びつき、ここ北の果て小樽にたどり着いたのか? そしてやくざから立ち退きを迫られている「きし屋」の運命は?
明治維新そして文明開化。
価値観が大きく変動する時代であった。旗本の嫁でありながら没落し、芸者となった一人の女がいた。その女を妾とした薩摩出身の官吏とその妻。女を助ける主人思いの女中。そして女を思慕し見守りつづける俥曳きや謎の混血娘……。
様々な人生が激動のなか流転する。
その運命に流される者もいれば、立ち向かい、抗い、力強く生きようとする者もいる。
江戸の名残をとどめる文明開化の東京と、開拓まもない北海道は小樽で、愛憎と人情に満ちた悲喜劇が繰り広げられる。





劇団 文化座  「てけれっつのぱ」運営サークル活動報告

第1回運営サークルまでにプレミーティングを5サークル5名で実施し、運営サークルの日程、内容の確認、DVD上映会日程、現在会員数の確認をしました。
例会に向けて今後、運営サークル活動をするにあたり、特に第1回の運営サークル会議は大事なので全サークルの参加を希望しましたが、24サークル中14サークル19名の参加でした。
内容は先ず自己紹介から、次に2013年活動方針と取り組みへの理解、「てけれっつのぱ」の言葉の意味と作品内容のあらすじを読み合わせし、作品の理解に努めました。また、目標を“1サークル1名以上の新しい会員さんを迎えよう”とし、各々チラシを必要枚数持ち帰り配布活動することにしました。
今回の会員拡大は非常に厳しく、先ず前例会をクリアするためには19名以上の新入会員を迎えなければならず、とても不安でした。
作品をより理解するために、鑑賞会事務所でDVDを2回(昼、夜)上映しました。
『涙あり、笑いありで面白く、解り易い!』これなら人に勧められるとお誘いし、早速6人の入会があり(新幹事で運営サークル以外)、まさに新しい風が吹き、運営サークル活動をするにあたり貴重な刺激となりました。
また、彦根市民会館会議室において、劇団文化座制作の中山博実さんをお迎えして事前学習会おこない、9サークル11名+運サ外8サークル8名、計19名が参加しました。
中山さんから、文化座創立時のエピソードや自身が関わってこられた作品の紹介、「てけれっつのぱ」が作品となったいきさつやその意味、役者さんのエピソードなどを面白おかしくお話して下さり、例会当日の舞台が楽しみとなりました。
第3回運営サークル会議であやめ2の会員さんから、「何かパフォーマンスをしょう」という提案があり、無地のサラシに「てけれっつのぱ」と赤字で染め、例会当日運サメンバーの首にかけることにし、また「きしや」の看板を作り、お通しの横に置くことにしようと盛り上がりました。
決まった以上は失敗できないと、早速、あやめ2の会員さんが顔料の勉強をするため京都まで行かれ、改めて日時を設定して、6サークル8名のメンバーが集い、手際よく作業をこなし約50本の赤字で染めたサラシが仕上がりました。
また、役者さんにプレゼントする“ひこにゃんのバッグ”にも赤字で「てけれっつのぱ」を染めようということになり、役者さんたちに喜んでいただけるかなとワクワクしました。
お昼には例会当日のお通しに出す一部を試食し、楽しい1日を過ごすことが出来ました。
第4回・第5回運営サークル会議では、会員拡大の活動をしているのだが入会にはなかなか繋がらないとの報告があり、焦りが出ましたが、それぞれの運営サークルの最後の締めくくりに、クリアー出来る事と皆が楽しく例会を迎える事などを願って、“てけれっつのぱ!”と呪文を唱えました。
当日は搬入に始まり、対面式も無事に終わり、活発かつスムーズに運営が出来ました。
また、例会終了後に場所を変えて、役者さんとの交流会をし、佐々木愛さん(おセキ役)・阿部敦子さん(あや乃役)・有賀ひろみさん(佳代役)・津田二朗さん(別所役)・制作の国広健一さんをお迎えして、総勢27名、舞台の役者さんとは別人の雰囲気で……!! 
4テーブル各々盛り上がり、司会進行がとてもスムーズで有意義なひとときを過ごす事が出来、また、サイン入り色紙も活躍した方にあたり感激。
最後に劇団の方々の益々のご活躍とみなさんのご健康を祈って“てけれっつのぱ”の呪文でお開き、解散となりました。
年に一度の運営サークル担当をして毎回感じることですが、正直言って始まるまでは気持ちが萎えますが、一歩踏み出したらみなさんのパワーをもらいます。
今回もメンバー一丸となって楽しく活動が出来、前例会クリアという結果を出すことが出来ました。  
最後に劇団と私たち会員は、今回の作品で言いますと、人力車の両輪でなくてはいけないと思います。


 

組 織 状 況    
会員数 582
退会者数 19
入会者数 23
増 減 4
正・準サークル数 124
例会参加者数 448
例会参加率 77
アンケート提出数 107
アンケート提出率 24
 
運営サークル活動参加状況               
サークル数   24    サークル      
総人数   118     参加率  
運営サークル活動 第1回 14 サークル 19 58
  第2回 12 サークル 13 50
  第3回 11 サークル 17 46
  第4回 12 サークル 16 50
  第5回 13 サークル 16 54
  まとめ 7 サークル 8 29
クリア―サークル   6 サークル 9 25

「てけれっつのぱ」例会アンケートより【抜粋

▼とてもよかった。笑いあり、ぐっとくるところありでおもしろかった。
▼芝居に引き込まれてしまった。
▼台詞がはっきり聞こえて、よくわかり、集中して観られた。
▼早口で台詞が聞き取りにくいのは年の所為かと思っていたけど、今日はとてもよくわかった。(前方の席だったからかも?)
▼おセキさんはすてきなおばあさんだった。
▼ロビンは本当に大きな女のひとだったけど、カッコイイ!
▼「文化座」の公演、次も観たいが残念ながら来年のには入ってなかったと思う。再来年の候補作品の中にあったと思うけどそれを観られるといいなあ。
▼筋書きが、よく理解できました。そして、元気をもらえました。
▼あやのさんが魅力的だった。演技が深く感動しました。別所さんとのやりとりが面白かった。
▼ことばのひとつひとつ心に沁みました。笑いの中にもそれぞれの人生を感じられ、再びみてみたいと思える作品でした。
▼今日初めて観劇させて頂きました。時代背景もよくわかり、涙あり、笑いありでとても楽しく感動しました。ありがとうございました。
▼三味線のBGMも舞台もよかったです。
▼よく判ったおもしろい芝居でした。三角関係がおもしろく描かれていたので楽しかった。音楽は幕間の音で楽しみました。テンポの良い芝居がいいですね。
▼明治時代の気質にあふれた内容でほっとします。ちょっとした間にウエットのある婆やの言葉が絶品。
▼久し振りのお芝居です。テンポも良く、引き込まれてしまいました。とても楽しい時間でした。
▼とても芝居がお上手。安心して見られます。ついつい中身(ストーリー)に引き込まれてしまいました。
▼半年ぶりの息も継がせぬ迫力ある舞台を満喫させていただきました。文化座の団員の方々のしゃきしゃきした動きで気持ちよく搬出の手伝いが出来た。朝倉摂さんの美術も良かった。
▼メリハリがある脚色でよかった。「きしや」も活気あふれる三人三様の皆さんの演技力で、又、生かし合いになっていました。効果も良く盛り上がりました。
▼思いっきり笑えました! 元気が出ました!
えぞ∧えぞ∧ 苦しい生活をしている者達が、新天地を求めて最果ての地へ何日もかけて行けたのは夢と希望があったからですね。何もかも失って、又、一からやり直そうと決意するエネルギー、よりそう仲間、そしてやっぱり夢や希望があるから……。いい演劇を見せてもらいました。私もたくさん勇気をもらいました。ありがとうございました。


「てけれっつのぱ」の運営サークルに参加して


会員を増やせたのはみんなの力の結集
運営サークル担当に当たった時は、なるべく出来る事をさせていただこうとメンバーに話しかけています。搬出、搬入は出来るよと、各々が進んで声を上げて下さり有り難く思います。
 運サは、4月20日に第1回が始まり、6月11日の5回目までのお手伝いをしながら、サークルの紹介と報告を楽しく話し合いながら、担当を決めていかれます。お通しは滋賀県の特産物でするとか、日本手ぬぐいで「てけれっつのぱ」と印刷して下さる方やら、俳優さんのプレゼントには、ひこにゃんマーク入りに名前を入れたり、裏側に「てけれっつのぱ」と入っているエコバックです。すごいです。皆の力は、やはり呪文にあると思います。運営サークルの終わりに、メンバーさんの号令に合わせて、手を広げて「てけれっつのぱ」と皆で行って終わります。本当に元気が出ました。その元気をもらって1人の新入会員を増やすことが出来たと思います。
 演劇鑑賞の感想は、いろいろな人生が入り乱れた大変な時代に頑張る人々に笑いあり、涙あり、見ごたえありの大満足でした。そして「てけれっつのぱ」の例会では会員クリアとなり、スタッフの方々と皆の力の結集! ありがとうございました。
(ふきのとうU  吉田陽子)

運営サークルの楽しみはお通しの試食
「てけれっつのぱ」面白かったですね。運サの仕事はいろいろあるけれど、中でも”増やす”のは一番たいへん。なにをって、会員を。やっとひとり仲間入りしてもらって思ったこと。お誘いビラを渡してすぐに朗報が戻ってこなくても、そのうちのどなたかがいつか仲間入りしてくれるということ。だからやっぱり誘わないとだめなんですよね。運営サークルの楽しみ。それはお通しの試食。こういうのはどう?とワイワイフムフムなるほど。美味しかった!作り方を教えてもらって自分で作ってみたら・・・あ〜なんでうまくいかないの!今回もひとつ料理を覚えて、運営サークルは無事終了でした。
(あやめ2 Y.K)

みなさんの力でいろいろなことができた運営サークルでした
私は今回で、2回目の運営サークル参加です。「てけれっつのぱ」って変わった題名だなと思いましたが「死神」を追い出す呪文だということが分かりました。
 事前学習会にも仲間を連れて参加しました。中山氏の話は舞台の裏話や色々な苦労話をお聞きし、それぞれ大変だなと思いました。運サの回が進むにつれてDVDを見たり、お通し(ミニトマト・パウンドケーキ・牛めし・丁子麸のからし和え、漬物・水ようかん・吸い物)のリハーサル。盛り沢山のお通しと「てけれっつのぱ」を染めた手ぬぐいなど気合が入っているなあと感心したものでした。「きしや」の看板も作られました。
 毎回問題になる新入会員勧誘は、今回はみなさんの努力で新しく23名が入ってくださいました。私も声かけをしていますが、会員をお誘いすることはなかなかむつかしいものです。毎回、運サが終わる時にはメンバーさんの号令で「てけれっつのぱ!」の呪文を叫んで終会としました。
(すずらん 岡本)

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