第39回例会
イッツフォーリーズ 天切り松
原作/浅田次郎
劇作・脚本/水谷龍二
演出/鵜山仁
出演/左とん平/井上一馬/茂木沙月/津田英佑/金村瞳/水野龍司/小嶋尚樹/他
運営サークル
荒川科学工業k どんぐり保育園 石井c マミーハウス ファーマーズ
かげろう めんこい娘 青春アミーゴ ひだまり チロリアンベル 辻橋c
橋本c あやめ 森嶋c 山本あゆみc 横田c
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ミュージカル「天切り松 人情闇がたり」の公演によせて
第39回例会は劇団イッツフォーリーズによる「天切り松 人情闇がたり」です。
原作は、浅田次郎の短編集「天切り松 闇がたり」第1巻から第3巻に収められた17話のうち下記の4話にしぼって 劇化したものです。
第1夜「残侠〜小政の任侠道」
第2夜「百面相の恋〜常次郎の正義のための詐欺」
第3夜「初湯千両〜寅弥陸軍大臣への説教」
第4夜「銀次陰盃〜安吉親分の親子盃」
主人公の左とん平演ずる天切り松は、スリの親分として知られる仕立て屋銀次 の流れをくむ元泥棒、その松蔵が留置場の新入りや看守達を相手に少年時代に敬愛した先輩泥棒達の話を4夜にわたって語り聞かせる話です。
泥棒とはいえ盗む相手は金に困らぬ連中ばかり、貧しい人々にはこっそりと救いの手をさしのべる。義理と人情に命を懸る粋でいなせな義賊です。
浅田次郎は「自分の書いた小説に甲乙はつけ難いが、あえて言うなら『天切り松 闇がたり』は、最も愛しい小説である」と書いています。また、「私はいろんな小説を書き分けますけれども。この『天切り松 闇がたり』に関して言うと、「おれしか書けないだろう」って気がする小説です。なぜかと言うと、東京生まれの東京育ち、物の考え方から生活のスタイルまで江戸っ子の僕が、江戸っ子の姿を江戸っ子の言葉で書いた。だから自分ではとても好きでこれだけは書き続けていきたいと思っている」とも書いています。
現に今年の5月に第4巻が出版されています。
「最近日本語を声に出して読む本が、いくつか出版されているようだが『声に出してみたくなるセリフ』を小説の中で探すとなると、浅田次郎さんのものが一二を争うのではなかろうか」これは「天切り松 闇がたり」文庫版第2巻での大山勝美氏の解説文の書き出しです。
この劇のなかでも主なセリフは原作に忠実に一字一句たがえず使われています。ぜひ例会で充分お楽しみ下さい。
最後にオールスタッフの土屋友紀子さんの一文を紹介しておきましょう。「主役のとん平さんはとても気さくな上、若手の面倒をよく見て下さる方で、特にコンビニ食ばかり食べている若い役者に豪華な牛肉弁当を差し入れしていただきました。そのお弁当があまりにも美味しかったらしく役者が喜んだのでスタッフも食べたいと言うことになり、お弁当の差し入れを頂く毎に数が増え・・・・。
多分とん平さんは出演料をほとんど牛肉弁当に替えてしまったのではないのでしょうか?本当にすみません。」
ひこね演劇鑑賞会
代表幹事:八田光雄
「天切り松」例会運営担当サークル報告
1、会員数
当日 734名(当日入場者数590名)
前例会743名―例会後40名の退会者に対し、新入会31名を迎えたが9名の減。
2、今回学んだこと
31命中運営サークルで26名の会員を迎えることができた!しかも、16サークル中、11サークルで成果あり。約7割である。みんなで成功に向けての取り組みができた。
・計4回の運サカイ儀を開いたが、出席率は良かった。代表者以外の参加も多かったが、「40名増やしてクリアしていかなければならない」という話し合いの中で、代表者に任せていた立場から、自らが増やして鑑賞運動を支えていくのだという自覚が芽生えつつあり、がんばって声を掛けている姿に胸を打たれた。
・ニュースを計6回出した。幹事が書くのではなく、運サでも作れた。例会直前のニュースは運さの参加者全員に郵送した。欠席のサークルには必ず、連絡を取り合った。チラシ配布に行った。
・会議の進行も順番でまわした。
・劇団への歌のプレゼント、暖簾の作成。
・会員をなかなか増やせない人も、自分の役割が持てた。大森さんのステージからの会員を増やそうという呼びかけ。歌の練習で、日頃合唱で鍛えている会員さんががんばって指導してくれた。
・事前の下見へ。東京、神戸へ参加。神戸で刺激を受け、クリアしたいという気持ちが高まった。
今回、対面式でステージに立ったこと。総勢43名の交流会、プロデューサーの土屋さん、役者の皆さんが「みんなが主役です」と、運営サークルを語ってくれたこと。最後に全員で歌えたこと。たくさんの思い出を運サで作れた。感動を超えて大興奮で終わることができた。
今年入会して、2月の「天切り松」を観ました。演劇って嫌いじゃなかったんですが、生の演劇を観るのはこれが初めてでした。で、感激しました。面白い!迫力ある!プロはすごい!生はすごい!うまくいえないんですが、テレビで見るのとは違うんですよね。48歳にして初めての経験でした。入会を勧めていただいた方に感謝 感謝です。ありがとうございました。(PS はまりそう〜)
青春アミーゴ 成宮靖幸
天切り松の例会を終えて 今例会の当番が当たり何回か準備のお手伝いもさせていただきました。一足先に神戸公演を鑑賞させていただき感動 当日は一生懸命自分のできることをさせていただき一人でも多くの会員にすばらしい公演を楽しんでもらいたいと思っておりました。当日は、劇団員との対面式で、天切り松のテーマソングを歌うという突拍子もない企画も出され何回か数人が集まり、歌の練習もしカンペを見ながら音も少しはずしながらのお粗末なコーラスでしたが私たちの一生懸命さだけが、主役の左とん平さんや劇団の方々に通じたのか喜んでいただきよかったと思います。交流会も時間を忘れるほど盛り上がり参加者全員が楽しめたようでよかったかなと思っております。私たちのサークルにも新入のメンバーが3人居たのですが、参加してよかったといっておりました。私はあまり準備等参加させていただけなく申し訳なかったのですが、サークルの代表の方々がいろいろお骨折りをいただいて感謝しております。
あやめサークル 静敏子
今回は、「天切り松」といったお芝居で、笑いあり、涙ありで心打たれたお芝居でした。当日までの準備等も想像以上のものでしたが、たくさんの退会者があった中、それを補うべく皆さんの必死の努力に、感動いたしました。一人でも多くの方の入会を思う皆さんの思いが事務所を訪ねる私にも感じることができまして、何とかお一人に入会していただくことができました。今後も会員の増員に力を入れて行きたいと思っています。「天切り松」の歌も唄うことができ、今までとは少し違った感じを受けることができました。これからは、時間のあるときには少しでも事務所に顔を出して、会員の皆さんとのふれあいに心がけていきたいと思います。
辻橋
今回は幹事さんの奇抜なアイデアで対面式に運営サークルのメンバーで劇中で歌われる歌を歌って歓迎しようということになったのです。少々おこがましい気はするもののめったにない経験。最初はどうなるかと心配していた歌も練習しているうちに歌を中心に運営サークルがまとまりチームワークが取れてきたように思います。いよいよ当日、対面式。いつもとは逆になんと私らが舞台に上がって歌を披露。団員、スタッフの皆さんが客席で聞いてくださる。最前列で熱心に私たちの歌に耳を傾けてくださっている左とん平さん(ドラマの中でのとん平さんの存在感の大きさに感歎)の姿を見たときには感激してしまいました。時にふとあのメロディーが、歌詞の一節が、口をついて出てくることがあり、ミュージカルはまさに歌とともにあるのだと改めて強く感じた今回の運営サークルの体験でした。
かげろう 川口
天切り松運営担当サークルの皆様ご苦労様でした。今回は寒い中、何回か参加させていただきいろんな仲間ができ楽しく、過ごさせていただきました。ちょっとしたきっかけや話で仲間を増やすことができました。そのとき思ったのですが演劇鑑賞会のことを知らない人がたくさんおられるように感じました。だから幅広くみんなにとりあえず会があることを知ってもらえるよう働きかけなくてはと思います。また私(代表者)が出席できないときは、人に頼ってはいけない、私が一人でも増やさなくてはと、それぞれに思ってもらえるよう意識付けをしていかなければいけないと思います。ちょっとしたきっかけで会員が増やせるんですから・・・また劇団員様を、囲んでなごみ屋での反省会、楽しいひと時を過ごすことができました。みなそれぞれ聞きたいことは、聴いておられました。それはそれでよかったと思います。私のグループも6人も参加しました。みな楽しかったと言ってましたし、色紙も2人もいただいて喜んでいました。ありがとうございました。
追伸 私も津田さんにあこがれて友達にこう言いましたね・・・次の日も皆元気に電車で京都に向かわれました。とん平さんも米原駅に行かず一緒の電車に乗られました。
森嶋恵子
一口感想
*ひとつの時代を切り取って、裏社会で生きた人々のドラマを実に多様、多岐に渡り、暗くならず、軽快にリズミカルに・・・また語られるセリフは味わい深く、感動が深まりました。明治から大正にかけて軍国主義の闊歩する時代の庶民の世相が、よく理解できました。歌声も綺麗で、若い人の活力がステキ!
*演奏が良い。うまいし音が良い。幕無しの舞台変更が面白い。
*なんだ!?ミュージカルと思ったけれど、とてもよかった。良かった〜ストーリー、展開、歌、バックバンド、ちょっぴり反戦、風刺。ウザイ〜重要だけど、はしごの動き。
*若い男の子たちが、格好よかったです。歌も踊りも上手、もっと見ていたかった。
*生演奏、とてもよかった、グー。
*予想以上に面白く、良かった。以前、御園座で、北大路欣也主演時より良かったです。
*生演奏で迫力があり面白、おかしく、久しぶりにミュージカルを楽しみました。とん平さんのトークも楽しかったです!
*言葉が良く聞き取れ、とてもよかった。今までは音響が悪いためか、いつもそれを不快に感じていましたので、内容はもちろんのこと、まずそれ(音響)の点ですごく良かったと思いました。今まではなんだったのか、と思われます。
*原作を読んでいたので、どんな舞台になるかと楽しみでしたが、こんな風になるのかと感心しました。とても面白かった。
*面白かった!!!皆さん本当、お芝居と歌がお上手で感激いたしました!!!そうして考えさせられたのが、やっぱり"人情"。人間って冷たいときもあるけれど、あったかい人たちもたくさん居る!誰かに自分を本気で見つめてもらえたら、それは本当に幸せなことなんだと思います。
*ホールの関係か、いつも最初が聞きにくい。役者も観客もしばらくすると、慣れてくるのか、徐々に面白くなってきた。それにしても、800くらいのホールがほしいね。とん平さんの、二階が誰もいないという言葉、ぐさっと来る。
*生バンドで迫力があり、良かった。最後の挨拶も、初めてでこれからも、お願いしたい。*なかなか芝居を見ることが彦根ではできず、この会を楽しみにしております。
*会場が寒かったです。
*携帯を切るように案内されているのに、平気で掛けている人が居る。同じ会員なのに、恥ずかしいことです。
*歌もすばらしく、踊りも楽しく、お芝居もとてもとても感動しました。生の演奏もすばらしかったです。とん平さんにもあえてうれしく思いました。子役の方も、皆さん上手な演技でした。素敵な時間を、ありがとうございました。
*最後の挨拶が良かった。ところどころのセリフが残っています。
アンケート集計結果(回収130枚)
期待していた・・・98 期待していなかった・・・17
関心がなかった・・・3 考えさせられた・・・・・42
面白かった・・・・81 楽しかった・・・・・・・63
難解だった・・・・・8 退屈だった・・・・・・・・3
天切り松 登場人物相関図