2019年6月21日(金) 青年劇場公演 |
20XX年。とある島。戦争が終わって安堵していた矢先、突然本土から独立を言い渡される。「独立するってどんなこと?」と当惑する島長(しまちょう)一家のもとに、島の有力者たちが次々と集まってくる。とにもかくにも憲法を、と議論が始まり、侃侃諤諤(かんかんがくがく)、喧々囂々(けんけんごうごう)。長い会議のそのかげで、将来不安から脱出しようとする人々も。
島の未来と個々の事情、愛憎がからまって、はてさて一体どうなる!?
中津留章仁(なかつるあきひと)
トラッシュマスターズ主宰。 東日本大震災と原発事故を真正面から扱った『背水の孤島』で、2011年、第19回読売演劇大賞・選考委員特別賞、同・優秀演出家賞、第46回紀伊國屋演劇賞、第14回千田是也賞などを受賞。演劇関係者のみならず、映画・テレビ関係者からの熱い支持を集めるいま最も注目される劇作家・演出家の一人。
初演(2014年)の劇評より
「群を抜く「みすてられた島」の面白さ。いまそのものの問題を深く考えさせずにはいられない力感に満ちたもの。」
(村井健氏・「テアトロ」2014年7月号)
「作者・中津留章仁の若々しい筆は、日本現在のアクチュアルな問題をしっかと見すえてたじろがず、きわめてリアル。」
(大場建治氏・「テアトロ」2015年3月号「2014年舞台ベストワン」より)
「人間喜劇の群像劇で現代の国際政治を抉った。達者なものだ。」
(山本健一氏・「悲劇喜劇」2015年3月号「2014年演劇界の収穫」より)