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前進座特別公演

2017年3月20日(祝)

前進座公演 

 『怒る富士』

平成29年(2017年)3月20日(祝)にひこね市文化プラザで、劇団前進座公演「怒る富士」を開催します。
東日本大震災・復興支援五周年企画で、新田次郎:原作、田島栄:脚色、十島英明:演出で「怒る富士」の特別公演です。

これは、富士山の宝永の大噴火に際し、時の幕府の棄民政策にあえぐ富士山麓・五十九ヶ村の農民たちと、彼を守ろうとその復興に命を賭した関東郡代・伊那半左衛門との、真実の物語である。

原作:新田次郎
脚色:田島 栄
演出:十島英明

主演の伊那半左衛門:嵐圭史

原作の新田次郎氏はこの作品について次のとおり述べている

「怒る富士」を書いた動機は、伊那半左衛門という関東郡代に惚れ込んだからだ。結局彼は腹を切って死んだのだが、身命をかけて民衆を守る、そういう政治家が徳川時代にいた事実に、私は新鮮な驚きを感じ、このような人物が現代にこそ必要ではないか、そんな気持ちでこの小説を書いた。
 富士山に天変地異がおこり、宝永山が噴火して富士山麓の村々が灰に埋もれ、この復興をめぐる、人間と人間、人間と自然の葛藤を書いたのだが、現代に於いても天変地異はわれわれの前に常にある。
 この作品を通じて、自然と人間と政治のあり方を多くの読者に語りかけたかった。

この公演はひこね演劇鑑賞会の例会とは別公演で、実行委員会を作って公演の準備をします。
会員も会員以外の方もチケットを購入して観劇できます。
とても素晴らしい芝居です。演劇の素晴らしさを知っていただく良い機会となります。

「怒る富士」の実行委員会は、ひこね演劇鑑賞会、彦根おやこ劇場、西本願寺稲枝西組、しがまる生活協同組合、全日本年金者組合彦根・愛犬支部などの団体のメンバーから構成されています。


チケットの販売状況です(毎週火曜日に更新します)これからこのように最新情報を更新していきます。
更新後に購入された場合は、購入済みとなっていることがありますので、ご承知ください。
早く購入した方が、良い席が取れます。
空席になっているところについては、このホームページのメールで予約できますので、次の土曜日に14:00〜17:00にひこね演劇鑑賞会事務所で、現金と交換で購入してください。
次の土曜日にひこね演劇鑑賞会の事務所に来れない場合は、席はお任せになります。希望の席の周辺でお取りしておきますので、ひこね演劇鑑賞会事務所開局日(火、木、土曜日13:00〜17:00)に現金交換で購入してください。
なお、ひこね市文化プラザチケットセンター分は文化プラザチケットセンターで購入できます。

  Email: こちらへメールで申し込みください

       

   
            前進座「怒る富士」実行委員会発足会午後の部

           前進座「怒る富士」実行委員会発足会夜の部


「怒る富士」実行委員会 発足式の挨拶より

 本日は、皆様お忙しい中、来年3月20日にひこね市文化プラザで開催される前進座特別公演「怒る富士」の実行委員会の発足式に、嵐圭史さん、制作で奥様の寺田裕子様をはじめ、沢山の皆様にご参加いただきまして誠にありがとうございます。
 それでは最初になぜ今回実行委員会を立ち上げて、前進座「怒る富士」を来年3月に彦根で講演することになったのかという経緯についてお話ししたいと思います。
 実は今年の3月2日に突然、嵐圭史さんからひこね演劇鑑賞会の浦事務局長に「ひこね演劇鑑賞会は年5回公演でしょう?1回増やして6回やらない?」とお話があり、びっくり!
 「ひこねは来年の2月と4月には例会があるので、3月は無理ですし、今、ひこね演鑑も年6回公演を検討中で、来年は6回になると思いますので・・」ととりあえず事務局ではこのようにお答えいたしました。...
 ところが、その後も2回ほど嵐圭史さんは彦根に来られて、熱心に彦根での公演を実現させようとお誘いがあり、また、ひこね演劇鑑賞会がひとかたならぬお世話になった嵐圭史さんからの要請でもありますし、なんとかお受けする方向で調整してみることになりました。
 まず、ひこね演劇鑑賞会の幹事会の席で皆にこの件を相談いたしましたところ、「ただでさえ忙しいのに大変なことを引き受けて・・」などと反発の声があるかと心配しましたが、「なんか楽しそう」「良い経験になるのでは」「会員を増やすチャンスになるかも」「鑑賞会が結束する良い機会になるかも」などわりと前向きな意見が出て、話がトントンと拍子に進むことになりました。
 そして5月16日には再び、嵐圭史さんと寺田さんが彦根に来られて、「実行委員会結成に向けての顔合わせ会」を午後と夜と2回開催し、合計60名近いメンバーが集まりました。この会の中では、嵐圭史さんの特別な計らいで「子午線の祀り」の朗読を生で聴くこともでき、大変有意義な会となりました。
 そして実行委員も現在80名近くになり、阿部洋事務局長のもと事務局も設置し、月に1〜2回のペースで話し合いを進めています。
 さて、先ほどひこね演劇鑑賞会は、嵐圭史さんに大変お世話になったと申し上げました。よくご存知の方もいらっしゃいますと思いますが、ここで簡単にご紹介したいと思います。
 ひこね演劇鑑賞会が発足する3年前の1992年(平成4年)に嵐圭史さんのご支援でひこね演劇鑑賞会の前身ともいえる「「怒る富士」を観る会」を、今は亡き初代事務局長の今村千恵子さんが中心となって、滋賀県東部生活協同組合の組合員さんに呼びかけて実行委員会を立ち上げられ、その年の7月10日に前進座の「怒る富士」を彦根市民会館で大成功裡に上演することができました。
 そして、その3年後の1995年(平成7年)に今村千恵子さんが中心となって、合併した「コープしが」の文化鑑賞活動から独立して、彦根の地に「文化鑑賞会ひこね」を立ち上げられました。今から22年前のことです。この立ち上げの時にも嵐圭史さんには大変ご尽力をいただいたとお伺いしております。
 1997年(平成9年)の第4回例会では、前進座・五木寛之作「蓮如」をひこね市文化プラザこけら落としに嵐圭史さん主演で上演し、2ステージ2000名近くの観客を集めての大成功となりました。この時には、今までの累積赤字を一挙に解消できたとお伺いしています。
 1999年(平成11年)には、嵐圭史さんの提言をうけて「文化鑑賞会ひこね」は「演劇」特化したか「ひこね演劇鑑賞会」となり、全国演劇鑑賞団体連絡会に加盟して、近畿エリアで他団体と協同、連帯して発展を目指すことになりました。
 そして、2014年(平成26年)の20周年記念事業の時には、ゲストとしてパーティに参加いただいたのは勿論、記念誌の発行に当たって、創立当初のひこね演劇鑑賞会の歴史について時別寄稿していただいたり、この冊子のとおり表題を書いていただいたりしました。
 このようにひこね演劇鑑賞会の発足前から嵐圭史さんには一方ならぬお世話になり、ひこね演劇鑑賞会の歴史の中で無くてはならない特別な方ございます。
 そして今回、ひこね演劇鑑賞会の発足のきっかけとなった前進座特別公演「怒る富士」を、しかも嵐圭史さん主演で彦根で再び鑑賞することができることになり、こうやって「怒る富士」実行委員会の発足式に当たり嵐圭史さんといっしょに集いを持てることを大変光栄にうれしく思います。
 実行委員会には、今日現在、彦根親子劇場、西本願寺稲枝西組、しがまる生活協同組合、全日本年金者組合彦根愛犬支部の皆様、そしてひこね演劇鑑賞会の会員が携わっていただいています。
 これから来年3月の公演に向けて、宣伝活動、お誘い活動が始まりますが、皆様と力を合わせてひこね市文化プラザを観客で一杯になるよう一緒にやっていきましょう。
 「怒る富士」の公演の成功を祈念いたしまして、簡単ではございますがごあいさつに代えさせていただきます。ありがとうございました。
 ひこね演劇鑑賞会 代表幹事 澤 英之
 


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